Star Trek: Picard スター・トレック:ピカード 備忘録

Star Trek: Picard スター・トレック:ピカードのレビュー、ネタバレ、備忘録

スター・トレック:ピカード シーズン3 第4話「勝ち目のないシナリオ」

第4話「勝ち目のないシナリオ」のレビューです。ネタバレ注意です!

 

5年前の10フォワード、壁に掛けられているピカードとガイナンの写真は、映画『スタートレック ジェネレーションズ』のネクサスの中で出会ったピカードとガイナンのシーンですね。

 

ピカード、イギリス名物のフィッシュ&チップス注文してますね。スターフリートの若者たちに請われて冒険譚を聞かせるピカードですが、それで新しいエピソードを作ってくれるならぜひ見たいと思いました。

 

・ヒロージェンとの遭遇

VOYでデルタ宇宙域にいるはずのヒロージェンがなぜかピカード達を狩ろうとする話。ジェインウェイがホロデッキの技術を与えたせいで、安全装置をオフにした状態でヴォイジャーのクルー達を狩ろうとしたりしてましたね。
今回はウォーフが罠を考え付いたおかげで助かったと言ってましたね。

 

TNG第102話「謎のタマリアン星人」の話もしてました。大好きなエピソードの一つなので、言及されるだけで嬉しいです!

 

シーンは変わって現在のUSSタイタン。今回のシーズン3の良いところは、メインの登場人物以外も役割をちゃんと持っているところです。ブリッジにいる隊員達も、自分の専門に合わせて艦長へ今どんな問題が発生しているか、それを解決するために何ができるかを報告して実行に移していて、プロフェッショナルさが感じられていいです。

 

イカーが息子を亡くしたあとにどうなったかの独白シーンよかったですねぇ。説得力がありました。シーズン1と2にはなかった「うんうんそうだよね、わかるよ」って納得できて共感できるシーンでした。
また、セブンに可変種を捕まえてこいって”非公式に”命令するシーンも経験豊富な艦長らしさが出てよかったです。

 

10フォワードのホロデッキ出てきましたね。パワー無いのに使えるの?って思ってたらちゃんと説明してくれてました。TNGのときはパワー不足でホロデッキが使えないエピソードがあったのでVOYのころからシステム変わったのかな?
「ずっと避けていた話題を…(the elephant in the room)…髪は?」ってとこには思わず笑ってしまいました。2人の間の緊張をほぐす役割もあったようですね。

 

ショー艦長に可変種について聞くセブン。船のコンピューターに情報保管されてそうとも思ったんですが。DS9で、オドーが可変能力を失った後、赤ちゃんの可変種を取り入れることで可変能力が復活するエピソードがあるんですが、その後、睡眠用の鉢は不要になって液体に戻らなくても大丈夫になったはずなんですが、今回の可変種は鉢が必要なんですね。しかも鉢に残りカスがあるかもって今までの可変種とは大分変わってしまってますね。


ショー艦長が見せたタブレット画面の左端にはオドーが表示されていました。オドー役のルネ・オーベルジョノワさんがまだ生きていたらシーズン3に出演できたかもしれないのに本当に残念です。
ショー艦長の「なぜ可変種が転送士官の姿に?」って言ってたのが後から説明されるのかな?とか思ってます。

 

で、殺されたフォスター少尉の部屋から鉢が見つかって、残りカスも入ってたんですが、鉢が隠されてた場所がパネルの裏(影がばっちり見えてて隠れてないじゃんって思っちゃいましたが)。これってTOSのシーズン1 第13話「殺人鬼コドス」でカークの部屋のパネルの裏にフェイザーが隠されていたののオマージュかもしれないですね。

 

ショー艦長の読み通り、鉢は可変種に破壊されていまいました。

 

シュライクではヴァーディクがなんと左手を切断するんですがそれが半分骸骨のような頭に変身します。体の一部が可変種になってて、しかも大元というかリーダーというか、コミュニケーションをとるツールのように使えるんですね。謎が深まります。
切り離した量子トンネル技術、「DAYSTROM INSTITUTE」って書かれてましたね。

 

ホロデッキで話すピカードとジャックにショー艦長が絡んでいきますが、ショー艦長はUSSコンスタンスの生き残りだったんですね。エンディングに出てくるUSS Constanceを回収です。ウルフ359の戦い(宇宙歴44002.3)で破壊された、というのと、彼がなぜピカードとセブンにキツく当たるのか理由が判明します。サバイバーズ・ギルトみたいなものでしょうね。イヤな奴だった艦長の別の一面を見せることでキャラクターに深みがでましたね。

 

ショー艦長を演じるトッド・スタシュウィックさんはENTのシーズン4第9話『バルカンの夜明け』にも出演してます。シーズン3の製作総指揮テリー・マタラスさんとはドラマ版の『12モンキーズ』でも一緒だったみたいですね。

 

このショー艦長がボーグとのウルフ359の戦いについて話すシーンのBGMは実際のTNG『浮遊機械都市ボーグ』から取っているみたいですね。第1話でビバリーが再生していたキャプテンズ・ログ
「艦長日誌、宇宙暦 43996.2 まだ星雲内にいる。意外にもボーグは外で待っているらしい。なぜ私やこの船に興味をもつのか。防衛システムは依然改良中・・・」
これも同じエピソードからでした。何か今後つながりが出てくるのでしょうか?

 

さてエナジーサージのパターン解析をしていたビバリーが、この星雲は実は子宮で、そろそろ出産が始まる、そして生まれるのはファーポイント基地で遭遇したあの生命体と同じ種族ではないかという話になります。ファーポイント基地はTNGの第1話『未知への飛翔』に出てきます。基地全体がクラゲとタコとイカを合わせたような一つの生命体でしたね。

 

皆がそれぞれ得意なことをして力を合わせて脱出しよう!と、ショー艦長の協力も得て、星雲を脱出します。ここはもう実際観てもらったほうがいいでしょう!第3話の「セブン中佐」の伏線もしっかり回収して、シュライクにも反撃して、無事に星雲脱出&新しい生命の誕生も目撃してから「boldly get hell out of here」です!
スペースベイビー達をちょっと調査してからその場を離れたりしないのかな?とか、ワープエンジンでベイビー達にケガさせたりしないのかな?とは思いましたが。

 

歓喜に沸き立つブリッジの中で、5年前を思い出すピカード。あの時10フォワードには実はジャックもいて、ピカードにある質問をしたことを思い出します。
「クルーや艦隊の話ばかりですがそれ以外の生活は?本当の家族とか」と聞く見知らぬ若者=ジャックに対し
「私にとって唯一必要な家族は宇宙艦隊だけだ」と答えるピカード
ジャックが自分に会いに来なかった理由が自分のこの返答にあることに気づきます。

 

イカーはディアナと仲直りしてよかったです。

 

顔を洗っているジャックは鏡の中にまた赤い根か触手のようなものを見、幻聴が聞こえてきます。可変種と何か関係があるんだろうと思いますが、彼らが必要なDNAを持っていたりするんでしょうか?

 

DS9の可変種はボルタとジェムハダーを従えていましたが、PICの可変種(反乱分子)は新しくボルタに似た役割をするものとしてヴァーディクを製造し、ジェムハダー的な存在として彼女の部下のエイリアンを作ったのかな?

 

第5話から第8話までがまたひとつのストーリーのまとまりで、第9話を第10話がシーズンフィナーレになるそうなのでまた次のエピソードが楽しみですね!